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コインチェックの不正出金!北朝鮮が関与か?

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韓国の国家情報院は5日の国会情報委員会で、日本の仮想通貨交換業者コインチェック(東京・渋谷)から580億分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件に北朝鮮がかかわったと推定されると報告した。

韓国では昨年、仮想通貨取引業者へのハッキングが相次いだ。同委に出席した国会議員によると、国情院は北朝鮮が韓国でのハッキングで数百ウォン(数十億円)を奪取したと説明。日本でのハッキングも「北朝鮮の仕業と推定される」とし、国際ハッキング組織の活動阻止へ海外の情報機関と連携すると報告した。

2/6(火) 日本経済新聞9面より一部抜粋

 

もしも今回の韓国の発表が真実だとするならば、「コインチェックのセキュリティの甘さ」だけの所為ではなく、どの取引所に預けていたとしても被害に遭った可能性があるということです。

 

まい
コインチェックが「マルチシグ」に対応していないことが問題じゃなかったのね

 

仮想通貨に絶対安全なセキュリティはない

 

今回のコインチェック不正出金事件で「マルチシグ」という言葉が話題となりました。

 

「NEM財団」が推奨する保管方法が「マルチシグ」だったのに対して、コインチェックはマルチシグに対応していなかったということです。

 

しかし、「マルチシグ」という言葉を聞いただけでは、暗号の専門家でもない限りあまりピンときませんよね。

 

仮想通貨を所有するときは、「公開鍵」と「秘密鍵」という2つのアドレスが配布されます。

  • 仮想通貨の受け取るときのアドレスである「公開鍵」と
  • アカウントが本人のものであるという「秘密鍵」です。

マルチシグとは、「秘密鍵」を分散することで、1つの「秘密鍵」がハッキングされて盗まれたとしても、他の鍵が盗まれていない限り安全だという仕組みです。

 

しかし、いくら安全性が高いと言っても「マルチシグ」はオンライン上に「秘密鍵」を保管するホットウォレットと言われるものです。

 

ホットウォレットの場合、どんな強固なセキュリティであろうと、時間とお金を掛ければ盗まれてしまう可能性があります。

 

ましてや相手が北朝鮮のような「国家」である場合、防ぐことは難しく、また発覚したとしても取り返すことが出来ません。

 

仮想通貨は暗号技術

 

仮想通貨は、実際に通貨が発行されているわけではなく、暗号技術によって成り立っています。

暗号技術には、「絶対に破られない」というものはありません。

 

「今の段階では、多分安全だろう」

という程度です。

 

今の段階というのは、コンピューターの処理能力の話で、コンピューターの処理能力は、年々上がっています。

 

5年ほど前に話題になった日本の「スーパーコンピューター京」は1秒間に1京回の処理速度で話題となりましたが、今では世界トップのスーパーコンピューターの処理速度は1秒間に10京回と言われています。

 

また今年中には、「量子コンピューター」が実用化されると噂されていて、もし量子コンピューターが実装されれば、コンピューターの処理能力は爆発的に増えるものと予想されます。

 

絶対安全と言われた暗号「SHA-1」を破ったgoogle

昨年、googleが絶対に安全だと言われていたアルゴリズムである「SHA-1」のハッシュ衝突を再現させたことで話題となりました。

 

暗号は、一方向関数と呼ばれる技術を使っていて「SHA-1」も一方向関数(ハッシュ)と呼ばれるものの一つです。

 

googleが「SHA-1」を破ったことを公表したことで、データの送受信のアルゴリズムに「SHA-1」を使うと、データの中身の書き換えが可能ということです。

 

つまり仮想通貨で「AさんからBさんへ⚪︎ ⚪︎BTC移動する」

という暗号を途中で「AさんからCさんへ⚪︎ ⚪︎BTC移動する」

という暗号に書き換えられてしまう可能性もあるということなのです。

 

今仮想通貨で使われているアルゴリズムは、安全だと言われていますが、今後も絶対に安全とは言えず、来年には破られているかも知れません。

 

仮想通貨の管理は自己責任

 

今国が管理している法定通貨は中央集権の元に成り立っています。

中央銀行が発行する通貨が市場を回って、発行元である中央銀行に帰ってくるという仕組みです。

 

ですから、市場を回っているうちに不正な入出金があった場合には、国家が取り締まることが出来るのです。

 

 

しかし、仮想通貨の場合そもそもの仕組みが違います。

発行された仮想通貨は、一度市場に出されたら、そのまま市場を回り続け、発行元に帰ってくることはありません。

 

つまり、入金先を誤ったり、口座からお金を盗まれたりしても、全て自己責任となります。

 

 

国家が管理する法定通貨は、取り締まりや保証の体制が整っている一方、一部に莫大な利権を持たせるという性質があります。

仮想通貨の場合、利権を持つことはありませんが、全ては自己責任であるという性質があります。

 

どちらが良いかという議論はしませんが、仮想通貨をやる以上は、最低限の仕組みは知っておくべきです。

 

まとめ

 

  • 仮想通貨が今後世界的に伸びてくるのか?
  • それとも破綻してしまうのか?

 

これらの議論は様々なところで行われていますが、間違いなく言えることは、仮想通貨を支えている「フィンテック」と呼ばれる技術は今後確実に世界中で広がっていきます。

 

フィンテックが世界的に浸透したときに、「分からない」と言ってしまっては、世界の流れに取り残されてしまうことになってしまいます。

 

仮想通貨を「訳の分からないもの」と拒絶せず、少額からでも実際に持ってみて、「ウォレットに移動させる」「仮想通貨でモノを購入してみる」など、少しづつ、慣れていくことをおすすめします。

 







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