12/22夜、ビットコインが大きく暴落しました。
1日の下落率は過去のリーマンショックなど他の市場の歴史的な急落記録をも超えています。
しかし、暴落の原因はイマイチ要領を得ず、何が起こったかよく分からなかりません。
12/22 BTCの取引
始値:1,926,292
高値:2,000,000
安値:1,300,000
終値:1,695,000
(参照:コインチェック)
上のデータは12/22日の「BTC/JPY」チャートです。
1日での下落幅がなんと70万円もあります。
これほど大幅な下落があったにも関わらず、ビットコインに関する大きなニュースが何もありません。
暴落の原因について「ググって」みました
ビットコイン暴落の原因について、「ググって」みました。
- ウクライナの取引所「Liqui」でハッキングがあったとの噂
- ミエル・オルデンバーグによるネガティブな発言。
ざっくりまとめると、上記のような情報が出てきました。
まずは、ビットコイン取引所「Liqui」がハッキングを受けて「60,000BTC」が消失したという噂から。
おそらくガセネタではないかと思われます。
仮にこれが本当だったとしても、取引所のセキュリティ問題であり、ビットコインのシステムとは全く関係がないため、また価格が戻ってくると思われます。
しかし、この噂が本当だとして、今だに公表を隠しているということは、この取引所に未来は無いでしょう。
もし「Liqui」に口座を持っている人は速やかに別の口座に資産を移し替えることをオススメします。
次にBitcoin.comの「CTO」ミエル・オルデンバーグ氏のネガティブな発言について。
「取引手数料が高く、処理速度が遅いビットコインは通貨としての未来はない。ビットコインを全部売って、ビットコインキャッシュに乗り換える」と発言したようです。
もし、これが原因でビットコインが暴落したならば、「ビットコイン」が売りに出されて価格が下落する一方、「ビットコインキャッシュ」の「買い」が勢いを増し、価格が上昇していないと説明がつきません。
しかし、「ビットコインキャッシュ」も同時に下落しています。
よって、この発言自体全く関係が無かったと言えるでしょう。
(参考)Zaif 22日「BCH/JPY」チャート
仮想通貨のバブル崩壊と見るべきか?
今BTC取引高世界一がJPY(日本円)です。日本では実際にビットコインを使える環境が少ないですから、多くの人はビットコインが何かも分からずに買っている、いわゆる「投機マネー」でしょう。
投機マネーは価格下落時には損失を抑えようと売りを急ぎ、下落に拍車をかけやすいという特徴があります。
今回起こった暴落に決定的な原因がないのであれば、次のようなことが考えられます。
- 「ファンド」などの巨額の資金を持つものが仕掛けを行った。
- 損失を抑えようとした人の「売り」が重なった。
- 「信用取引」でビットコインを買っていた人の「証拠金割れ(ロスカット)」が起こった。
また、一部専門家の話によると「ヘッジファンドが売りを浴びせた可能性がある」とも噂されています。
相場価格が不安定なところに、巨額の資金で仕掛けると、市場も連鎖的にその方向へ向かう可能性が高いです。
「売り」が一服したあと、一時的に「買い」に転じたようですが、まだ市場が落ち着いているとは言えません。
日本や韓国では「買い」の勢いが強いですが、アメリカでは「売り」が優勢のようです。
今後しばらくはこの乱高下が起こる可能性が高いように思えます。
まとめ
投機マネーが集中しているばあい、何気ない噂からでも価格の「大暴落」や「急上昇」が起こる可能性があります。
「取引所の閉鎖」「ハッキング問題」「システムの欠陥」などの話があれば別ですが、何の根拠のないままの大幅な下落は、仮想通貨バブル崩壊への序章なのかもしれません。